半弓道教室卒業生のほぼ100%が、75回の受講回数(75回の法則)で修了(大弓転向)に至っています。こちらでは受講者の傾向を分析し解説します。
●毎月1、2回の受講者(年間12~24回)
この受講頻度の場合、全てのケース(受講生)で上達はみられません。前回の受講から2週間~1ヵ月も経過すれば、指摘された注意事項、課題をほとんど忘れています。体配(所作)も忘れているため、射技(弓を引く技術)の指導より、体配指導の振り返りが中心となります。2,3ヵ月もすれば、あとから入会した新入生に技術や知識を抜かれていることも多く、結果が出ない為「つまらない」となってしまう様です。
●毎週1回の受講生(月4回/年間約50回)
受講生の一番多い受講頻度です。私たちは毎週1回が受講の最低ペースと考えています。これを「75回の法則」にあてはめた場合、卒業まで1年半程度の時間がかかることになります。時間に余裕のある受講生であれば、このペースで問題ありませんが、受験や進学を控えている人にとっては、時間を意識しなければなりません。1年半後に半弓をやっと卒業となったとしても、あくまでも技術は半弓止まりとなります。まったく意味のない技術習得とはいいませんが、大弓の技術は身に着けられないまま終了してしまいます。
●昇格のルールを理解する
半弓道教室は入会試験合格後、下記基準をクリアする必要があります。※HP掲載の基準書を参照
・初級
個人指導(来店連続4回) 70点以上または16射128点以上を記録すること(失中は、即不合格)
集団指導(来店連続4回) 68点以上、または16射124点以上を記録すること(失中は即不合格)
16射全て引き切り、所作一連を間違えずに行えること。落ち着きある態度で集中した行射を行えること
・中級
初級条件と同様(弽を使用)指導者が認めたもののみ審査。合格者は半弓道教室の卒業認定
・上級
大弓への転向
この項目で重要となるのは「初級」「中級」です。初級から中級に昇格する為には来店連続4回の基準達成をしなければいけません。つまり、1回目、2回目と合格したものの、3回目で失敗した場合「振り出しに戻る」という厳しさがあります。この基準は絶対評価であり「頑張っているから」といった感情的な評価は一切ありません。仮に毎週1回のペースで受講しているのであれば、ストレートでこなしたとしても、昇格までに1ヵ月かかることになります。
●長期休暇を活用する
春休み、夏休み、冬休みの長期休暇は積極的に参加するチャンスです。受講頻度も上がり、射技の感覚を掴むチャンスです。いままでの傾向として長期休暇に積極的に受講した生徒のほうが、その後昇格につながっています。
●のんびり昇格を目指すより。短期集中したほうが良い
スケジュール上難しいかもしれませんが、毎週4~5回の受講を継続できれば、3~4ヵ月で大弓に転向できると思います。
●目標を明確に
目標が明確でない方の上達はありません。なにをしたくてこの教室に来たのかをよく考えましょう。